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「文明の衝突と21世紀の日本」 ・・・ 東アジアの動き [仕事]


文明の衝突と21世紀の日本 / サミュエル・ハンチントン (著) 鈴木 主税 (翻訳)
1.My Review Rank : ★★★★☆ + 世界政治の基礎
2.Published Data : ¥693, 205Page,集英社,’00/01
3.Review Point : 本書は以下の3部からなるが、まずは、日本に関する①の「21世紀における日本の選択」 を読んで下さい(ヴォリュームは本書の約1/4).

 ① 「21世紀における日本の選択-世界政治の再編成」 ・・・ 1998年12月 東京での講演.
 ② 「孤独な超大国-パワーの新たな展開」 ・・・ 1999年3-4月 「フォーリン・アフェアーズ」誌 掲載論文.
 ③ 「文明の衝突-多極・多文明的な世界」 ・・・ 同名の単行本(「文明の衝突」1993年 夏)の解説版.

 ①「21世紀における日本の選択」のポイントは以下.
 1)21世紀初頭の世界政治について
 (1)文明による国の類別
 冷戦時代はイデオロギー(自由民主主義, 共産主義, 独裁主義(第3世界))により国が分けられていたが、現在、国々を類別するものは「文明」 である.
 文明は、西欧文明, 東方正教会文明, 中華文明, 日本文明, イスラム文明, ヒンドゥー文明, ラテン・アメリカ文明, アフリカ文明(存在すると考えた場合)の8つに分けられる(日本が独立した文明で有る点がポイント).
 (2)一極・多極化
 冷戦時代の二極化から、現在は一極・多極化(uni-multipolar) している.
 一極とは米国、多極は地域的な大国(独仏, ロシア, 中国, 日本(潜在的に) , インド, インドネシア, イラン, イスラエル, ナイジェリア, 南アフリカ, ブラジル)を示す.

 2)日本の特質
 (1)孤立 : 上記の他の文明には複数の国が含まれるが、日本文明は日本国と一致しており、文化・文明の観点から孤立している. 共通の文化を分け合っている国々は、信頼し合い、容易に協力し合い、互いに支援を与える.
 (2)非西欧 : 近代化に成功した非西欧国家だが、西欧化しなかった. 日本と米国とを対比すると、集団主義⇔個人主義, 階級制⇔平等主義, 権威⇔自由, 血族関係⇔契約, 恥⇔罪,義務⇔権利, 排他主義⇔普遍主義, 協調⇔競争, 同質性⇔異質性. 
 (3)無革命 : 社会を引き裂く様な苦しみ・流血を伴う革命が無かったため、伝統的な文化の統一性を維持しながら、高度に近代的な社会を築いた.
 (4)独立 : 上記の孤立に関連して、他国の支援を期待出来ないが、自国の権益を追求出来る(米国からは搾取されていると思うが).
 (5)追随 : 新興戦力への対応策には、追随(バンドワゴニング)と、均衡(バランシング)とが有るが、日本は過去から追随戦略を採ってきた.

4.Summary : 今後、注目されるのは、日本と中国との関係だが、今後、中国が東アジアの支配的な立場を獲得する場合、上記の「追随戦略」から、また、以下の様な日本人の特質から、今後、東アジアで米国の役割が小さくなり、中国が支配的な立場を獲得する場合、日本は中国に対して友好的な反応を示す と予想される.

 「不可抗力を受入れ、道徳的に優れていると思われるものと協力するのが速やかだ. そして、道徳的に不確かな、力の衰え始めた覇権国からの横暴な態度を非難するのも一番早い」.


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